23区SPORT/キャディバッグのショルダーベルトを留めるDカンの根革破れを新たに作製取替
こんにちは。大阪でスーツケースやゴルフのキャディバッグなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っておりますボンドリペアと申します。
今回は、23区スポーツのキャディバッグ修理をご紹介します。
破損状況は、ショルダーベルトを本体に止めるD型金具の根本革が破れてきています。
目次
1,状態と構造の確認
まずは根革の破れ具合と付近の構造を確認します。
通常Dカンの根革はこれだけでは重量を支えるには弱いので内側に金属プレートやベルト、樹脂板などが入っています。
今回のキャディバッグも隙間から見る限りベルトが入っていますが恐らくそれが伸びて表の革に負荷が掛かってきているようです。
2,今回のお修理方法
今回はこのDカン根革を新しく作り直して内側のベルトをさらに強度が保てるよう補強して交換いたします。
根革を本体から取り外すため、製造工程を遡っていきます。
まずは根革のカシメ2本を抜きます。
続いてセパレーターと口枠を固定している外周のカシメをすべて取り外します。
内部の仕切りが底に固定されていますが今回はそこまで解体する必要はないので底のカシメは抜きません。
口枠をバッグの内部に落とし込むことができるので中に入れておきます。
組み立てる時に中の仕切りがねじれていないかを注意します。
これでハンドル周りのカシメが外しやすくなりました。
ハンドル上部のカバーを固定しているカシメ3本を抜くとカバーだけ取り外せるので、その後ハンドルと根革のカシメをすべて抜きます。
これでようやく根革が本体から取り外せました。
根革を作り替えるよりもこの解体組立に時間がかかります。
外した根革の状態を改めて確認しておきます。
力の掛かり方や作りを見て実際に新しく作る際に改善できるところがないか考えます。
裏側を見てみると補強としてベルトが入っていますが薄くてカシメ1本だけがかかっている状態なのでこの部分をさらに補強すれば強度が増しそうですね。
根革のベースに使われている樹脂板は経年変化で硬化して割れやすくなっているのでベースから作り直します。
既存の根革から型をおこして穴位置も元の通りに空けておきます。
それに新しいレザーを巻き付けて外周を縫製します。
これは接着しているところです。
縫製が終わったら補強のベルトを作ります。
今回はベルトを3重にして長さも長めにカシメが3本かかるようにします。
ベルトも貫通して穴加工をして根革の準備は完了です。
これを本体に組付けていきます。
すべてのカシメを打ち直して完成です。
根革は代替のPVCレザーになりますので他の白い部分と若干質感が変わります。
事前に生地サンプル帳と比較した画像をお送りしてご相談させて頂きます。
3,今回のお修理費用と納期
今回のDカン根革作製交換で、費用が26.000円(税抜)、納期が約2週間でした。
※同じような症状でも付近の状態や使用するパーツなどにより費用や納期は変動いたします。
バッグ全体と破損部分の画像をお送り頂けましたらお修理可否の可能性と概算のお見積をお答えできますので お問合せフォームもしくはライン公式アカウントからお気軽にご相談ください。
ボンドリペアではゴルフのキャディバッグをはじめ、スーツケースやキャリーケースなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っております。
投稿者プロフィール
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