(JGA)日本ゴルフ協会/キャディバッグの中仕切りの布を底に固定している板割れを修理

こんにちは。大阪でスーツケースやゴルフのキャディバッグなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っておりますボンドリペアと申します。

今回は、(JGA)日本ゴルフ協会のキャディバッグ修理をご紹介します。
破損状態は、キャディバッグの内部でクラブを仕切っている布が外れてクラブに絡まって一緒に出てきてしまいます。

1,中仕切りの状態を確認

中の仕切りがどうなっているのかを確認します。
内部は２枚の生地で３分割に分けられており、その２枚とも底から外れてしまっています。

このようになるのは仕切り布を底に縫製している縫製糸が解れて外れてしまったり、生地自体が破れたり解れて外れるケースが多いのですが、今回は外れた仕切り布に樹脂板の一部が引っ付いた状態で外れていて、中を覗いてみると仕切り布を縫製していた樹脂板に縫い目の跡が見えなかったので樹脂板がミシン目から割れて仕切り布が外れてしまったようです。

仕切り布の解れ修理事例は、
(ZIPANG STUDIO)琉球ゴルフ/キャディバッグの中仕切りがクラブに絡まる修理事例

元々内部に仕切りが無いキャディバッグに仕切りを作製することも可能です。
(JONES×BEAMS)ジョーンズ×ビームス/キャディバッグの仕切りを底まで延長する

2,今回のお修理方法

今回は中仕切りを固定している底板の割れが原因ですので、底板を新しく作製して交換いたします。

まず、底板をキャディバッグに固定しているカシメを外します。
たいていは上の写真のようにキャディバッグの底のお皿状のパーツにカシメ２本で固定されています。
稀にマジックテープで底に固定されているものもあり、その場合は中を覗いた時に底板にカシメの反対側が見えないのでそれで判断ができます。

外した底板を取り出します。
見えている丸い金具がカシメの内側です。これが中から見えていなければ樹脂板の裏にマジックテープが付いていて底に貼り付けが出来るようになっています。そういったタイプは全体の１割もないのでほぼこのようにカシメで固定されています。

仕切り布に残っていた樹脂板の破片を合わせてみるとちょうどミシン目に沿って綺麗に割れています。
反対の破片はすでに紛失しており残っていませんでした。このように樹脂板が割れている症状はあまり見られず、たいていは仕切り布が解れていることが多いです。

元の樹脂板と破片を元に新しい樹脂板から同じ形状の板を作製します。
今回はキャディバッグの中筒にも使用されているベルポーレンの２ｍｍ厚のもので作製します。

底にカシメ留めする位置は本体側の元穴を利用するので正確に同じ位置に穴を加工する必要があります。
また、底に布を縫い付ける位置も仕切り布が繋がっている上部のセパレーターからの長さにも影響しますので元の位置に合わせて縫製いたします。この長さを短くしてしまうと仕切り布が張り過ぎてしまい、布や樹脂板に必要以上に負荷をかけてしまうので解れや板の割れが再発しやすくなります。逆に長くしすぎると仕切り布がたわんでしまい仕切りの役割が薄れてしまいます。

底板に仕切り布を縫製したら元のように組み立てて完成です。

3,今回のお修理費用と納期

今回の(JGA)日本ゴルフ協会/中仕切りを固定している底板作製交換で、費用が9.500円（税抜）、納期が約2週間でした。
※同じような症状でも付近の状態や使用するパーツなどにより費用や納期は変動いたします。

バッグ全体と破損部分の画像をお送り頂けましたらお修理可否の可能性と概算のお見積をお答えできますので お問合せフォームもしくはライン公式アカウントからお気軽にご相談ください。

ボンドリペアではゴルフのキャディバッグをはじめ、スーツケースやキャリーケースなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っております。