(mila schon)ミラ・ショーン/キャディバッグのフードファスナー破損と千切れた引手の修理

こんにちは。大阪でスーツケースやゴルフのキャディバッグなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っておりますボンドリペアと申します。

今回は(mila schon)ミラ・ショーンのキャディバッグ修理をご紹介いたします。
状態は、①フードカバーのファスナーレールが切れている、②パイピングの芯材が外巻きを突き破ってはみ出している、③スライダースラス（引手）がひとつ千切れて無くなっている、こちらの３箇所になります。

1,各部の状態を確認

まず①のファスナーレール部分。
コイル状になったファスナーレール部分が潰れてしまっています。この状態ですとスライダーが止まってしまったり、脱線してしまったりするのでファスナーの開閉がうまく出来なくなります。

レールが潰れたり途中で切れたりしておらず、糸が解れているだけでしたら部分的に縫い付けてお修理が出来る場合もございます。
☞(キャディバッグ)フードカバーのファスナーコイル解れを手縫いで補修

②のパイピング部分。
パイピングの芯材が外巻テープを突き破って出てきています。このパイピング芯材は接着等で固定されているわけではないので、パーカーやズボンの紐と同じように自然と動いてしまうことがあります。それを繰り返しているうちに外巻きテープを突き破ってしまったのかと思われます。
これを防止するため芯材にエラのような帯が付いていてパイピングの表生地と一緒に縫い付けるタイプもございます。

③のファスナースラス（引手）部分。
持つ部分が千切れて無くなっています。スライダーや金属のスラスは生きているので持ち手を作製すればこのままスライダーは利用できそうです。

こちらは既存の純正スラスです。

2,今回のお修理方法

今回は、①ファスナー交換、②パイピング修正、③スラス作製交換、でお修理をさせて頂きました。

①のファスナーはレール部分が一部潰れてしまっていたので部分的な補修が出来ず、ファスナーを全交換させて頂きました。
既存ファスナーに近い色味のブラウンのナイロンファスナーをご用意しました。

②のパイピングはファスナー交換の際に元に戻して固定をし、外巻きの破れた箇所は接着をいたしました。

③のスラスは元のデザインに合わせても違和感のないように質感の近いPVCを使用して似たようなデザインで新たに作製いたしました。
薄手のPVCでしたので芯材としてナイロン生地を挟んで作製しております。

最近では汎用のスラスも種類が増えてきているので、

このような革のスラスや、

金属製のものなど好みで選べるようになりました。

スラスを交換する際は、スライダーのアーム部分を開閉する必要があるので、工具が必要になるのと開閉時にアームを折ってしまう恐れがありますので手間とリスクが生じます。
☞(BURBERRY)バーバリー/キャディバッグのポケットファスナー持ち手外れを修理

そのような場合は、スライダーのアームを開閉する必要がないフック型や紐タイプの引手でしたらリスクもなく簡単に取り付けが出来ます。

3,今回のお修理費用と納期

今回の、(mila schon)ミラ・ショーン/フードカバーのファスナー交換、パイピング修正、スラス作製交換で、費用が14.000円（税抜）、納期が約2週間でした。
※同じような症状でも付近の状態や使用する部品などにより費用や納期は変動いたします。

全体と破損部分の画像をお送り頂けましたらお修理可否の可能性と概算のお見積をお答えできますので お問合せフォームもしくはライン公式アカウントからお気軽にご相談ください。

ボンドリペアではゴルフのキャディバッグをはじめ、スーツケースやキャリーケースなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っております。