(BARNEYS NEWYORK)バーニーズニューヨーク/キャディバッグの持ち手ベルト切れを修理
こんにちは。大阪でスーツケースやゴルフのキャディバッグなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っておりますボンドリペアと申します。
今回は(BARNEYS NEWYORK)バーニーズニューヨークのキャディバッグ修理をご紹介します。
破損状態は、ハンドルのベルト上部が根元で千切れてしまっています。
ハンドル上下とも切れて持ち手も一緒に無くなってしまっているキャディバッグのお修理事例は、
コチラ☞(Titlelist)タイトリスト/VOKEY DESIGN WEDGESキャディバッグの切れて欠損したハンドルを新たに作製して交換
目次
1,ハンドル全体の状態を確認
まずはハンドル全体の状態を確認していきます。
切れたところを見ると毛羽だっているのがわかります。このベルトは真ん中に樹脂板の芯材が入っていてその板をテープで挟み込んで縫製して作られています。
ちょうどハンドルベルトが上の被せ生地に入っているところで切れているので恐らく使用している間に芯材の樹脂板が割れてしまい、表裏のテープだけでは重さを支えられなくなり千切れるようにして破断してしまったのだと思われます。
以前にご紹介した(J.LINDEBERG)J.リンドバーグのキャディバッグとまったく同じ箇所で切れているので被せ生地の際は力が掛かりやすく切れやすい箇所なのでしょう。(J.LINDEBERG)キャディバッグのハンドルベルトを交換しました
2,今回のお修理方法
今回はハンドルベルトを新しく作製して交換をさせて頂きます。
まずハンドルの取り外しを行うため固定されている付近の解体をしていきます。ハンドルは表と内側からカシメというリベット金具で固定されていますのでバッグの内側の作業スペースを確保するためセパレーターを取り外します。
セパレーターを固定しているビスを抜いて中の仕切りを底に落としておきます。
これで内側の作業スペースは確保できました。
ここからハンドルベルトの固定箇所までさらに解体を進めます。
ショルダーベルトを掛けるDカンの被せ生地の内側にハンドルベルトの固定箇所が隠れている為ここも解体をします。
こちらには頭が花のように開く中空鋲が使用されていますので開いている部分を削り落とします。
最近の一般的なキャディバッグでは裏側にキャップ式のワッシャーが使用されていてより引っ掛かりが少なくなっています。
キャップワッシャーの場合も中で鋲が開いているのでキャップを取って開いている所を削り取る必要があります。
裏の開いている部分を取り除くと表から鋲を抜くことができます。
この鋲は再利用が出来ませんので組み立てる際は新しいカシメで固定します。
稀にこのカシメの頭にブランドロゴなどが刻印されているものがございますが、そのような場合は無地のカシメになります。ロゴ等がなくなる場合は事前にお見積もりの際にご案内させて頂いております。
先ほどの被せ生地の裏側に残っていたハンドルベルトの残骸とカシメを取り外したらハンドルの下を外します。
同じようにカシメで固定されているので裏側から開いている部分を削り落として表から引き抜きます。
これでハンドルを本体から取り外すことができました。
ここからもう少し解体をします。ハンドルのグリップ部分は本体と同じ生地が使用されていて、この部分は目立った摩耗や破れは無いので仕上がりのデザインも考慮して再利用いたします。
新しく作製するベルトにグリップを付ける位置を合わせる為グリップを外す前に元付いていた箇所をマークしておきます。
グリップを縫い付けていた縫製糸を取り除いて本体から外します。
新しく作製するベルトには芯材に樹脂板は使用しません。
既存のハンドル見ても分かりますが樹脂板は素材の経年変化で硬化して割れやすいので新しく作製交換する際は別の芯材を使用します。
いつも芯材として使用しているテープが今回のベルト交換で使用する素材ですのでこのテープを3重に重ねて縫い合わせたものをハンドルベルトとして使用いたします。
このテープはショルダーベルトなどにも使用されている比較的引っ張り強度もあり、樹脂板のように経年変化で割れる心配もありません。
新しく作製したベルトに先ほど取り外したグリップ部分を縫い付けます。
この際に位置を合わせやすくするためグリップを外す前に位置をマークしておきました。
まず下から新しいカシメでハンドルベルトを固定します。
一度カシメを外した箇所は穴が少し拡がっていることがありますので抜けにくくするように裏側に少し大きめのワッシャーを挟んで固定します。
この穴が拡がってハンドルが抜けてしまうといったケースのお修理もよくご相談を頂きます。
お修理事例はコチラ☞(JACKBUNNY)ジャックバニー / 抜けてしまったキャディバッグのハンドルを再取付
続いて上部も同じように元の穴位置にカシメで固定をします。
あとはめくった被せ生地のカシメも打ち直せばハンドルの取り付けは完了です。
最初に解体していたセパレーターを組み立ててお修理の完成です。
3,今回のお修理費用と納期
今回の(BARNEYS NEWYORK)バーニーズニューヨーク/ハンドルベルトの作製交換で、費用が22.000円(税抜)、納期が約2週間でした。
※同じような症状でも付近の状態や使用するパーツなどにより費用や納期は変動いたします。
バッグ全体と破損部分の画像をお送り頂けましたらお修理可否の可能性と概算のお見積をお答えできますので お問合せフォームもしくはライン公式アカウントからお気軽にご相談ください。
ボンドリペアではゴルフのキャディバッグをはじめ、スーツケースやキャリーケースなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っております。
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