(Disney)ディズニー/キャリーバッグのゴムが割れたタイヤを交換する方法
こんにちは。大阪でスーツケースやゴルフのキャディバッグなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っておりますボンドリペアと申します。
今回は、(Disney)ディズニーのミッキー柄キャリーバッグ修理をご紹介します。
破損状況は、タイヤの周りのゴムが1箇所割れてガタツキがあり上手く回らなくなっています。
目次
1,状態の確認
まずは破損の状態とパーツを確認します。
破損しているのは伸縮ハンドル側の右側のキャスター部分です。
よく見ると外側にあるはずのゴムが完全になくなっています。
この外側のゴムが割れる原因は、使用による摩耗と『加水分解』という化学反応によるものが最も大きいと思われます。
加水分解というのはタイヤの樹脂成分と空気中の水分が反応して起こる変化でキャリーバッグのハンドル持ち手などでもよく見られる症状です。
前回ご紹介している同じくディズニーのキャリーバッグで中板の割れも加水分解によるものです。
(ディズニーミッキー柄)キャリーバッグ / 枠板の異臭と割れを取替修理
キャリーバッグやスーツケースは1年のうちでも使用頻度の低いバッグですので保管しているだけでタイヤのゴムの部分が割れてしまう場合があります。
2,キャリーバッグのタイヤを交換する方法
今回はキャスターのタイヤのみを交換します。
修理の流れを動画にまとめておりますのでよろしければこちらもご覧ください。
順番に修理の流れをご紹介いたします。
まずは車輪を固定している軸を外します。
通常カシメというもので固定されていることが多く、このカシメというのは筒状の軸を通して先端を専用工具で打ち込んで潰して固定をしています。
これを外す方法はドリルやベルトサンダーで頭を削り落とすかキャスターベースとタイヤの隙間からノコギリで軸をカットする方法があります。
よくノコギリで切る方法が紹介されていますが実際にやってみるとかなり大変です。
直径6mmの鉄の棒を切るのですから手作業ではちょっとしんどいかなと思います。
今回はドリルでカシメの頭を削り落とします。
電動ドライバーでしたらご家庭にあるところも多いかと思います。また、最近ではホームセンターなどで一日数百円で電動工具をレンタルしてくれるところも増えています。
ここで使用するドリルの刃は軸の径よりも2mmほど大きな刃を使用します。
キャスターベースは今回のように金属性のものと樹脂製のものがあり、樹脂製のものはドリルを高速で当て続けると熱で軸周りが溶けてしまう恐れがありますので低速で削りながらたまに冷ましてを繰り返します。
軸が抜けたらタイヤが取り外せますのでキャスターベースの普段タイヤがあって掃除できないところを綺麗にします。
キャスターベースの隙間には古いグリスとゴミが混ざってこびり付いた汚れがありますのでここではシリコンオフという脱脂をする溶剤を使用して拭き取りました。
綺麗に掃除をしたキャスターベースの可動部分に新しく潤滑油を注入します。
キャスターヘッドの回転部分にはボールベアリングが入っていることが多いので中の方にも注油します。
キャスターベースの掃除と注油が終わったら新しく取付けるタイヤを準備します。
今回使用したのはこちらのタイヤ☟
交換で使用するタイヤを選ぶ際の注意点
タイヤを購入する際に確認するのは、①直径 ②内径(軸を通す部分) ③幅、この3点を確認します。
①直径は、既存のゴムが残っているタイヤの直径を計って一番サイズの近いものを探します。大きくなるとキャスターベースに干渉する可能性があるので隙間なども確認してパーツを選びます。
②内径は、既存の軸が通るものを探します。キャスターベース側の軸を通す穴は強度を考えるとあまり大きくしたり加工したくないので既存のサイズに合ったタイヤを選びます。
今回のようにベアリングが入っているタイヤの場合は軸の径に合ったベアリングのみ交換することも可能です。
③幅は、キャスターベースの幅に収まるものを探します。キャスターベースよりも少し狭い分にはワッシャーなどのスペーサーを入れることで調整できますのでぴったりのものがなければ少し狭いものを選びます。
キャスターベースに新しいタイヤを入れてみると隙間が結構あります。
構造上多少はキャスターベースを挟み込むことで隙間を狭めることはできそうですが完全に隙間を埋めるほど曲げるわけにもいきませんのでワッシャーを入れて調整します。
キャスターは雨の日の走行で塗れたりもしますのでステンレス製のワッシャーを選びます。
今回タイヤの固定には付属のネジ式シャフトが長さもちょうどよさそうでしたのでこちらを使用します。
長さが合わない場合やキャスターベースの構造によっては元のようにカシメで固定する場合もあります。
ただ、タイヤの軸に使われている6mmや8mmのカシメはインターネットでも販売しているところが少なく専用の工具も高額なのでご自身のスーツケースを直す為に購入するのはもったいないです。
ネジ式のシャフトのみでの数種類のサイズが販売されているのでここから探したほうがいいかもしれません。
ネジ式のシャフトであれば六角レンチで固定できますしその六角レンチもシャフトの2本セットで入れてくれているので別途購入する必要もありません。
これで完成です。
今回は1箇所のみ交換をさせて頂きました。
3,今回のお修理費用と納期
今回のスーツケースタイヤ1箇所交換で、費用が4.000円(税抜)、納期が約1週間でした。
※同じような症状でも付近の状態や使用するパーツなどにより費用や納期は変動いたします。
ご自身でお修理される際に分からないことなどございましたらご相談のみでも結構ですのでお気軽にお問合せください。
全体と破損部分の画像をお送り頂けましたらお修理可否の可能性と概算のお見積をお答えできますので お問合せフォームもしくはライン公式アカウントからお気軽にご相談ください。
ボンドリペアではゴルフのキャディバッグをはじめ、スーツケースやキャリーケースなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っております。
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