(TUMI)トゥミ/キャスター付きブリーフケースの車輪破損を修理
こんにちは。大阪でスーツケースやゴルフのキャディバッグなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っておりますボンドリペアと申します。
今回は(TUMI)トゥミのキャスター付きブリーフケース修理をご紹介いたします。
破損状態は、キャスターのタイヤ内部にあるベアリングが割れて回転不良を起こしています。
目次
1,車輪の状態を確認
まずは車輪の状態を確認します。
外観は比較的綺麗で、タイヤのゴム部分も摩耗は少ない状態ですが車輪を回してみると軸がぶれるようにしてガタツキがあり、カラカラと音がします。
一般的によく見られる車輪の破損状態は、外側についているゴムタイヤ部分が劣化してひび割れし、剥がれてしまっていることが多いので今回の事例は少し珍しい症状です。
☞(TUMI)トゥミ/ビジネスキャリーバッグの割れてしまった車輪を代替の車輪に交換修理
2,今回のお修理方法
今回はオーナー様とご相談の上で4箇所とも車輪を代替えの車輪に交換させて頂きます。
まず既存の車輪を外します。車輪を固定している軸部分にカバーがありますのでこのカバーを外します。が、綺麗にはまっていて段差も無いので表から外すのは困難です。
車輪の隙間から見てみると裏に軸カバーのものと思われるツメが見えました。これを隙間から押し込んで引っ掛かっているところを外します。
軸カバーが少し浮いたところにマイナスドライバーを差し込んでカバーを外します。この時も無理に外そうとすると引っ掛かっているツメが折れてしまうので、裏からツメを押しながら慎重に外します。
同じ方法でキャスターの表裏、合計8枚のカバーを外します。
カバーを外すと車輪を固定している軸が出てきますので、次はこの軸と戦います。
車輪を固定している軸は中空鋲というカシメで固定されており、パイプ状になった軸の先端を専用工具で叩いて開かせてキャスターと車輪を挟み込むようにして固定をしています。
構造上これを外すには軸を切断するか頭の開いている部分を削り落とすしかありませんが、隙間が狭くワイヤーカッターなどは入りませんしジグソーなどのノコギリですとキャスター側も削ってしまいます。
ですので今回は軸の頭をドリルで削り落とします。ただ、このドリルで削り落とす際も注意が必要で、ドリルを高速で当て続けると金属の軸が高温になり樹脂でできたキャスターベースを溶かしてしまいます。ゆっくりと複数回に分けて削り落とします。
軸の頭を削り取ると軸が抜けて車輪を外すことが出来ます。これも4箇所同じようにして取り外します。
車輪を外した際にキャスターベースの回転軸に注油しておきます。
キャスターは走行時に細かいホコリや砂を巻き上げて隙間に汚れが溜まっていきいずれ回転不良を起こします。車輪を外す機会は少ないので車輪があると届かない箇所の注油をしておきます。
汚れを落として注油をして下準備の完了です。
新しい代替えの車輪を取り付けます。軸は元と同じく中空のカシメを使用しました。軸の長さが合わない場合やなにかの理由で中空鋲が使用できない場合はネジ式の軸で固定させて頂くこともございます。
今回は長さの合う軸があり、出来る限りは元の軸カバーを取り付けさせて頂きたかったのでより出っ張りの少ない中空鋲を使用いたしました。
軸カバーを取り付けて完成です。
3,今回のお修理費用と納期
今回の(TUMI)トゥミ/キャスター付きブリーフケースの車輪交換(4箇所)で、費用が14,000円(税抜)、納期が約2週間でした。
※同じような症状でも付近の状態や使用する部品などにより費用や納期は変動いたします。
全体と破損部分の画像をお送り頂けましたらお修理可否の可能性と概算のお見積をお答えできますので お問合せフォームもしくはライン公式アカウントからお気軽にご相談ください。
ボンドリペアではゴルフのキャディバッグをはじめ、スーツケースやキャリーケースなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っております。
投稿者プロフィール
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