(Legend Walker)レジェンドウォーカー/キャリーバッグの中枠折れを修理
今回は(Legend Walker)レジェンドウォーカーのキャリーバッグ修理をご紹介いたします。
破損状態は、中枠フレームが折れてバッグ全体が歪んで形状を保てなくなっています。
目次
1,中枠の状態を確認
まずは中枠の状態を確認します。
こちらのキャリーバッグは軽量を売りにしているので、構造上必要な箇所を絞って補強板やフレームが組み込まれています。
必ず必要になるのが、キャスターを下に立てた時の底板です。こちらは荷物を入れた状態で立てた際に荷重が掛かりますので、面で受ける必要があります。
またキャスターの際は特に負荷が集中しますので厚めの合板などが使用されていることが多いです。
ハードタイプのスーツケースでも割れが発生しやすいのは、キャスターや底脚の際、ハンドルの際などが特に多い箇所になります。
あとは全体のバッグの形状を保つためのフレームです。今回はこちらのフレームが割れています。
最近のバッグでは見ることが少なくなりましたが、バッグ全体に樹脂板が入っているタイプもありますが、こちらも経年劣化で樹脂板が硬化して割れるケースがよく見られます。
2,今回のお修理方法
今回は割れている中枠を1周ぐるっと新しく作り直して交換修理をさせて頂きます。
まずはフレームと本体がカシメで固定されている箇所を外していきます。バッグの中に残っている破片も集めておきます。
すべて外したものがこちらです。ほとんどの破片が残っており断面が綺麗につきましたので、これらをテープで仮止めして新しく作製するフレームの寸法を計ります。
破片が無くなっている場合はバッグの内寸から寸法を取って作製致します。
新しく作製するフレームには同じ素材のモノがございましたので、こちらで作製していきます。『ハニカム』と呼んでいますが正式名称は分かりません。段ボールのように内部がハニカム構造になっています。
こちらは樹脂製ですので熱を加えると容易に加工することが出来ます。曲げたい箇所をヒートガンで熱して曲げたい角度で冷やして固定をします。
曲げ加工が終わったら繋ぎ目で切断して接合します。
ハニカムフレームの接合には金属の丸棒を使用します。ハニカムの空洞に丸棒を差し込んで連結します。
出来上がったフレームをバッグに入れて先ほど外したカシメ位置に合わせてフレームに穴を開けてカシメで留めていきます。
すべての箇所をカシメ留めして、内装を閉じて全体の清掃をしましたら完成です。
3,今回のお修理費用と納期
今回の(Legend Walker)レジェンドウォーカー/キャリーバッグの中枠作製交換で、費用が14,000円(税抜)、納期が約2週間でした。
※同じような症状でも付近の状態や使用するパーツなどにより費用や納期は変動いたします。
全体と破損部分の画像をお送り頂けましたらお修理可否の可能性と概算のお見積をお答えできますので お問合せフォームもしくはライン公式アカウントからお気軽にご相談ください。
ボンドリペアではゴルフのキャディバッグをはじめ、スーツケースやキャリーケースなどのバッグ全般や家具、その他様々なモノの修理を承っております。
投稿者プロフィール
-
BOND repair / ボンドリペアのホームページにお越しくださりありがとうございます。
私共はスーツケースやゴルフのキャディバッグなどのバッグ全般と家具の補修と椅子の生地張替え、その他様々なモノのお修理を承っております。
お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
最新の投稿
- お知らせ2024年7月30日(2024)お盆休みのお知らせ
- お知らせ2024年2月6日営業所移転のお知らせ
- お知らせ2023年12月13日年末年始の営業について
- お知らせ2023年7月22日(2023)お盆休みのお知らせ